離婚コラム | 東京新宿の離婚・慰謝料請求相談

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子どもの前でタバコを吸う親、許せます?-価値観の違いってものー

「今回離婚を決意されたきっかけは何でしょう?」

「まあ価値観の違い、ですね」

「価値観が違うってことですけど、例えばどんな出来事がありましたか?」

「いろいろありますけど…うーん…」

「何でも大丈夫ですよ。これっていうエピソードがあれば」

「何か、子どものいる前でタバコめっちゃ吸うんですよ…」

 

それは、いやだな…

 

そう性格の不一致、ということばは、離婚相談の際よく出てくるキーフレーズなんですが、その中身は本当に、様々。

子どもの前でタバコを吸う、吸わない、というのは結構対立点として大きいです。特に、妻又は夫の友達が遊びに来ると、皆でタバコを吸うと。

これ個人的にはすごく気持ちわかりますね。タバコ私吸ったことないもので。

タバコ吸わない人にとってはあれものすごく不快なんですよね。何だかとても健康に悪そうだし。

ただ喫煙者側からすると「何でケチつけんだよ」的な受け止め方かもしれず。またニコチン依存というものもあるので、タバコをやめる、やめないで夫婦がもめ始めると、これは一つ離婚紛争の、文字通り火種になります。

離婚案件ということは、結婚が先行しているわけです。入籍当初は、通常は関係が良好なはず。しかし、実際に生活を共にしてみると、あるいは恋人としては良かったけど、子どもに対する接し方は受け入れられない、とか。父としてのパートナー、母としてのパートナーはまた違うということなのかもしれません。

タバコ一つとっても、「そうか、相手はタバコを吸うのがいやなのか。」という理解をして禁煙外来に行く、ということなら離婚とかは問題になりません。そうではなしに、「子どもの前でタバコを吸われるのは嫌なんだ」というパートナーのことばを受けたときに、「細かいことぐちぐちいわないで」、とか、「別に子どもに影響とかないから。自分も子どものころ親タバコ普通に吸ってたし」という気持ちが先に立つなら、それは離婚を決意する十分な理由になると考えます。

お互いの歩み寄り、思いやり、という気持ちを育めず、お互い不愉快な思いをするなら一緒にいる理由はないです。お気持ちにひっかかるところがある方はお気軽にご相談をお寄せください。

あ、ところで、ここまで読まれた方、無意識に、「タバコを吸っている父親」、「それをとがめる母親」、という状況を想像していませんか?この記事を書く際に、わたしの想定では子どもの前でタバコを吸っているのは実は妻、母親でした。実際にそういう案件も複数ありました。私達が無意識のうちに「男性(父)はこう」、「女性(母)はこう」という偏見との闘争も、離婚案件の隠れテーマですので、またの機会に記事にしてみます。

 

弁護士渡邉祐亮

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